スペインのアパレル部品が大幅上昇

「Expansion」紙によると、カンタイル・ワールド・パネル（2009）年のスペインの既製服支出は8.4%下落したが、服飾部品の専門店の店頭と売上は増加した。MisakoとAitaの2大アパレル部品専門店の昨年の売上高はいずれも11%成長し、有名アパレルブランドMangoの部品部門の総売上高に占める比率は2008年の8%から昨年は9%に上昇し、今（2010）末には10%に上昇する見通しだ。

LouisVuittonやGucciなどの国際的な精品業は昨年、部品の売上高の成長から目標を達成し、スペインのロイヤルブランドLoeweは革製品や部品の設計に集中している。Hermesは革製品と絹織物の部品戦略に集中しているため、売上高は8.5%成長し、部品の売上高に占める割合は2008年の43%から昨年は49%に上昇した。

高級品業では、革製品と部品（靴を含む）が総売上高の42.5%を占め、売上高は170億ユーロ、大手アパレルチェーン専門店の革部品の売上高は53億5000万ユーロで、売上高の17%を占めている。

スペインのIESEビジネススクールのAlberto Fernandez Terricabras（同時にAitaパートナー）教授によると、不況下でアパレル部品が勢いに乗って成長できるのは主に部品単価が既製服より低く、交換部品が服より経済的で、一般消費者はまだ購入需要があり、自家用や贈答用として使用しており、昨年の一般消費者支出は7%減少した。購入した既製服の数だけ1.7%減少した。アクセサリ市場が成長したもう一つの理由は、中低価格帯のアクセサリ市場が存在し、英国Accessorize、米国Claire、ドイツSixy Bijou Brigitteがスペイン市場に積極的に進出していることだ。

スペインの服飾部品の先駆者はマドリッドのFun&Basics（1994年設立）とバルセロナのMisako（1998年設立）で、Misakoは低価格戦略を採用し、しかも絶えず新型が発売され、売上高は急速に成長し、創設者の一人は今年初めにUrbaksブランドを新たに創設した。Bimba&Lolaは2006年に設立され、現在も服飾部品を兼営している（同社は有名な服飾ブランドAdolfo Dominguezと叔父姪の関係にあり、AdolfoDominguezにも部品部門がある）。Zaraが所属するInditexグループは2008年にUterqueを設立し、売上高は力強く成長し、海外市場を開拓している。Carolina Herrera（CH）は、以前Loeweが独占していた企業のギフト市場に参入した。